転職活動で「未経験業界」に挑戦するのは勇気がいります。中でも難しいのが志望動機の作成。経験がないからこそ、「なぜこの業界に興味を持ったのか」「自分のどんな強みが活かせるのか」をしっかり伝えることが大切です。
ここでは、未経験業界に応募する際の志望動機の書き方のポイントと、実際に使える例文をご紹介します。
◆志望動機で見られるポイント
未経験者の志望動機では、主に以下の点が見られます。
・なぜこの業界・職種に挑戦したいのか(動機の明確さ)
・今までの経験やスキルがどう活かせるか
・入社後の成長意欲や覚悟があるか
未経験だからこそ、「本気でこの業界に飛び込みたい」という熱意と、具体的な根拠が求められます。
◆志望動機の書き方のステップ
ステップ1:興味を持ったきっかけを書く
過去の経験や出来事の中で、なぜその業界に関心を持つようになったのかを説明します。
例:「前職でマーケティング資料を作成する中で、広告業界の仕事に関心を持つようになりました。」
ステップ2:業界・企業に惹かれた理由を伝える
業界のどの点に魅力を感じているのか、応募先企業のどんな点に共感したのかを具体的に述べましょう。
例:「貴社のSNS運用実績や、柔軟な発想力に強く惹かれ、自分もその一員として挑戦したいと思いました。」
ステップ3:自分のスキル・経験をどう活かせるか
未経験であっても、今までの経験から活かせる点は必ずあります。
例:「接客業で培った顧客対応力や提案力を活かし、御社のサービスの魅力を伝える存在になりたいと考えています。」
ステップ4:入社後の目標・成長意欲を示す
長く働く意志や学ぶ姿勢を伝えることで、ポテンシャルをアピールできます。
例:「日々の業務を通じて専門知識を身につけ、ゆくゆくはプロジェクトを任される人材を目指したいです。」
◆志望動機の例文【未経験からIT業界へ】
前職では営業職として法人向けに提案活動を行っておりましたが、お客様の課題を解決する中で「ITを活用した仕組みづくり」に関心を持つようになりました。 特に貴社のクラウドサービスは、業界でも先進的であり、実際に顧客の業務効率化に貢献している点に魅力を感じました。 私自身、営業で培った課題発見力やコミュニケーション能力を活かして、ユーザー目線での開発支援ができると考えております。 入社後はまず基本的なIT知識を身につけながら、チームの一員として早期に貢献できるよう努めてまいります。 |
◆志望動機作成のコツ
・「なぜこの業界なのか?」を深掘りする
・応募先企業をリサーチし、具体的に書く
・ポジティブな言葉を使い、「できない」ではなく「学びたい」で表現する
・自分の経験との共通点や強みを探す
未経験業界への挑戦では、「熱意 × 根拠 × スキルの活用」が鍵です。経験がないからこそ、説得力のある志望動機を書くことで「この人は本気だ」と企業に伝えることができます。
まずは、自分の過去を振り返り、なぜその業界に挑戦したいのかを言語化してみましょう。