転職回数が多い方や、アルバイト・契約社員・派遣など複数の職歴がある方は、**「全部書くべき?」**と悩むことが多いです。実は、ただ羅列するだけでは採用担当者に伝わりにくく、逆に不利になることも。今回は、職歴が多い場合の整理方法と効果的な書き方を解説します。
- 職歴が多い場合に注意すべきポイント
・採用担当者は「この人が自社で活躍できるか」を短時間で判断します。
・職歴の数そのものよりも、一貫性・活かせるスキル・安定性をどう見せるかが重要です。
- 職歴を整理する方法
(1) 応募先に関連する職歴を中心に書く
全ての職歴を細かく書く必要はありません。応募先の仕事内容に関連するものを詳しく、関係性が薄いものは簡潔にまとめましょう。
例:
✅ 詳細 → 応募先と同じ業界・職種の経験
✅ 簡潔 → 学生時代の短期アルバイトや関係性の薄い職歴
(2) 「まとめ記載」でスッキリ
同じ職種・同じような業務が続いた場合は、ひとつにまとめて書くのがおすすめです。
例:派遣や短期契約の職歴
2018年4月~2021年3月 事務職(派遣社員として複数企業に勤務)
・データ入力、電話対応、請求書作成などの一般事務を担当
・いずれの職場でも正確さとスピードを評価される
(3) 職務要約を冒頭に入れる
職歴が多い人ほど「職務経歴の要点を先にまとめる」と読みやすいです。
例:職務要約
「これまで一貫して営業職に従事し、法人向け提案営業を中心に経験。新規開拓から既存顧客フォローまで幅広く担当し、年間売上1億円を達成」
(4) 年月を整理してわかりやすく
職歴が多いと年月がバラバラになりやすいので、空白期間がないように調整しましょう。
空白期間がある場合は、「資格取得の勉強」「家族の介護」など理由を簡潔に記載すると安心です。
- NG例
・全ての職歴を細かく書きすぎて長文の羅列になっている
・応募先と関係ないアルバイトを詳しく書きすぎる
・空白期間を説明しない(マイナス印象になりやすい)
- 採用担当者に好印象を与える工夫
・応募職種に直結するスキルや成果を強調
・共通点をアピール(「異なる業種でも一貫して接客経験」など)
・安定性を意識(短期職歴が多い場合でも「3年以上続いた仕事」を強調)
職歴が多い場合は、すべてを並べるのではなく「整理して見せる」ことが大切です。応募先に関連する経験を強調し、短期職歴はまとめて記載。冒頭に「職務要約」を入れることで、採用担当者に短時間で自分の強みを伝えることができます。