職務経歴書に書ける実績がないときは?

「アピールできる成果がない…」
「数字にできる実績なんて出していない…」
そんな人でも大丈夫。職務経歴書では、数字だけが“実績”ではありません。
ここでは、実績がないと感じている人でも使える表現方法と書き方のコツをご紹介します。

◆実績がない=アピールできない、ではない
まず知っておいてほしいのは…
「明確な数字」だけが職務経歴ではない、ということ。
採用担当者が見ているのは:
・どんな経験をしてきたか
・どんな工夫や努力をしていたか
・どんな姿勢で仕事に取り組んでいたか
つまり、「結果」よりも過程・行動・考え方が重視されることも多いのです。

◆数字がなくても伝わる実績の例
以下は、数字が出せない人でも使える表現の一例です。
 ✅ 業務改善・工夫したこと
  マニュアルがない業務に手順書を作成し、後輩の教育に活用されました。
 ✅ コミュニケーション面での貢献
  クレーム対応後、顧客から感謝のお言葉をいただいたことが数回あります。
 ✅ 小さな継続の積み重ね 
  毎日の入出金管理をミスなく継続し、3年間無事故で対応しました。
 ✅ サポート・縁の下の力持ち系
  営業担当がスムーズに動けるよう、事前資料・商談記録の整備を徹底しました。

◆実績がないと感じる理由と解消法
 理由1:数字化の視点がないだけ
 → 「件数」「期間」「頻度」なども立派な数字です。
例:
・毎月20件の電話対応
・3年間勤怠遅れなし
・月1回、店舗ごとの集計業務を担当
理由2:業務内容を書いていないだけ
 → どんな仕事をしていたかを行動レベルで書いてみましょう。
例:
・来客対応(受付・案内・お茶出しなど)
・書類作成(見積書・納品書など)
・仕入・在庫のチェックと管理
理由3:「当たり前」と思い込んでいる
 → “当たり前のことを丁寧にやってきた” も立派な強みです。

◆書き方のコツ:型にあてはめるだけ
 以下のテンプレートを使えば、実績がなくてもしっかり伝わります。

【業務内容】〇〇業務を担当(期間)
【工夫したこと・学んだこと】〇〇に取り組み、〇〇の力を身につけました
【成果・エピソード】〇〇と評価された経験あり(または〇〇に貢献)

例:

【業務内容】電話・窓口での顧客対応を担当(約3年間)
【工夫したこと】初対面でも安心していただけるよう、丁寧な言葉遣いと表情を意識
【成果】「説明がわかりやすい」とお声がけいただくこともありました

◆応募企業にあわせてアピール内容を変える
 職務経歴書は“汎用型”ではなく、“応募先別のカスタマイズ”が効果的です。
たとえば:
・事務職を目指す →「正確さ」「スピード」「気配り」
・販売職を目指す →「接客力」「対応力」「お客様との関係構築」
・未経験職種へ挑戦 →「吸収力」「姿勢」「過去の共通点」
「この経験が御社でも活かせそう」と連想させる書き方を意識しましょう。
・数字がなくても、行動・工夫・思考はアピール材料になる
・「当たり前のこと」こそ、企業が求めている要素かもしれない
・テンプレを使って整理すれば、あなたらしい経験が見えてくる

職務経歴書は、「あなたの仕事の姿勢を伝える手紙」です。自信がなくても、丁寧に書けば、必ず伝わります。

TOP
TOP