「ブランクがあることで不利になるのでは…」
「離職期間をどう説明すればいいのかわからない」
転職活動をしている中で、離職期間が長いことに不安を感じる方は少なくありません。しかし、職務経歴書や面接で適切に伝えることで、マイナスの印象を回避し、むしろプラスに変えることも可能です。ここでは、離職期間が長い人向けに、職務経歴書の書き方と面接での答え方のポイントを解説します。
◆離職期間がある人が気をつけるべきポイント
離職期間に関して企業が注目しているのは、「空白があること」自体ではなく、以下のような点です：
・なぜその期間が空いていたのか
・その間に何をしていたのか
・今は就業への意欲があるのか
・ブランク明けでもスムーズに働けるか
つまり「理由」と「今後」が明確であれば、ブランクは必ずしもマイナスではないのです。
◆職務経歴書の書き方のコツ
1.ブランク期間の説明を一言添える
離職期間が6か月以上ある場合は、職務経歴書内で一言添えるのが基本です。
例：
2022年5月～2024年3月：家庭の事情により離職（現在は就業可能）
2023年1月～2024年6月：スキルアップのため○○資格取得に専念
ポイントは、前向きな理由と現在の意欲をセットで示すことです。
2.ブランク中に取り組んだことを記載する
たとえアルバイト・勉強・介護・子育てでも、「何をしていたか」は立派なアピール材料になります。例：
家族の介護に専念しながら、ビジネス書を読む習慣を継続
資格取得に向けた学習（簿記・MOSなど）を進行
子育てと両立しながら、PCスキルを独学で習得
3.過去の職務経験を具体的に書く
離職期間に注目が集まってしまいがちですが、あなたの実績やスキルの証明こそが最も重要です。
ブランクを説明しすぎず、職務内容や成果をしっかり記載しましょう。
◆面接での答え方｜よくある質問と回答例
Q1.「この離職期間はどうしていたのですか？」
NG例：「特に何もしていませんでした」
→ 受け身な印象になりやすく、意欲が伝わりません。
OK例：
「親の介護のために一時的に離職しておりました。現在は介護体制が整ったため、フルタイムでの勤務が可能です。この期間も業界情報を追いながら、スキル維持に努めていました。」
Q2.「長いブランク後に働くことへの不安はありませんか？」
OK例：
「不安が全くないと言えば嘘になりますが、環境の変化に対応するため、実務に近い内容の講座を受講しながら準備をしてきました。今は働けることに前向きな気持ちが強く、一日も早く貢献できるよう意欲的に学んでいきたいです。」
Q3.「なぜ今、再就職しようと思ったのですか？」
OK例：
「生活環境が落ち着き、再び社会で自分の経験を活かしたいという気持ちが強くなりました。ブランク期間中にも、○○分野の知識を補う勉強を続けており、再スタートに向けた準備をしてきました。」
前向きに、堂々と伝える姿勢が企業の信頼につながります。しっかり準備して、自信を持って次のステップへ進みましょう！