面接では「自己紹介」と「自己PR」がよく混同されがちですが、実は目的や伝える内容が異なります。正しく理解して答えられるかどうかで、第一印象や評価にも大きく差が出ます。ここでは、初心者でもわかりやすいように具体例を交えて解説します。
①自己紹介とは
自己紹介は、面接の冒頭で自分を簡単に知ってもらうためのものです。名前や経歴、職務経験などの基本情報を簡潔に伝えることが目的で、強みや成果を詳しく話す場ではありません。面接官が「この人はどんな人か」を理解するための導入部分です。
自己紹介のポイント
・1分程度で簡潔にまとめる
・強みや成果は入れない
・人となりが伝わるように工夫する
自己紹介の例
新卒向け
「〇〇大学〇〇学部を卒業しました、〇〇と申します。学生時代はサークルでイベント企画を担当し、チームでの協力や調整力を学びました。本日はどうぞよろしくお願いいたします。」
転職・中途向け
「前職では〇年間、営業職として法人向け提案営業を担当しておりました、〇〇と申します。本日は面接の機会をいただきありがとうございます。よろしくお願いいたします。」
②自己PRとは
自己PRは、自分の強みやスキルをアピールし、採用後にどのように会社に貢献できるかを示すためのものです。強みは1~2つに絞り、具体的な経験や成果をセットで伝えることが大切です。
自己PRのポイント
・強みを明確にする
・具体的なエピソードや成果を添える
・「結論→具体例→仕事への活かし方」の順で話す
自己PRの例
新卒向け
「私は計画性があることが強みです。大学では学園祭の実行委員を務め、スケジュール管理や役割分担を徹底することで、100人以上が参加するイベントを成功させました。貴社でも、プロジェクト管理に役立てたいと考えています。」
転職・中途向け
「私は営業で培った課題解決力が強みです。前職では売上が伸び悩む顧客に対しニーズを丁寧にヒアリングし、改善提案を行った結果、前年比120%の売上を達成しました。貴社でも同様にお客様の課題解決に貢献したいです。」
自己紹介と自己PRでよくある間違い
・自己紹介で強みや成果まで話してしまう
・自己PRが単なる性格紹介で終わってしまう
・長すぎて面接官に伝わらない
ポイント:自己紹介=自分の情報を簡潔に伝える、自己PR=強みと実績でアピールする
自己紹介と自己PRは、目的も伝える内容も異なります。簡潔で具体的に話すことが面接での好印象につながります。まずはそれぞれの違いを理解し、練習してから面接に臨みましょう。