面接で「あなたの長所を教えてください」と聞かれたとき、どんな言葉を選ぶかで印象が大きく変わります。せっかくの強みも、表現を間違えると「自信過剰」「抽象的」「信ぴょう性がない」と思われてしまうことがあります。ここでは、長所を伝えるときに避けたいNGワードと、好印象に変える言い方の例をご紹介します。
① 「まじめ」「努力家」だけで終わらせない
NG例:「私の長所はまじめなところです」
→ 一見良い印象ですが、どんな行動が「まじめ」なのかが伝わりません。
OK例:「与えられた仕事を期限内に丁寧に仕上げるよう常に意識しています。前職でも、納期を守る姿勢を評価されました」
→ 具体的な行動や成果を添えると、説得力がアップします。
② 「コミュニケーション能力が高い」は抽象的
NG例:「コミュニケーション能力があります」
→ 面接官が最もよく聞くフレーズの一つ。具体性がないと印象に残りません。
OK例:「職場で意見が食い違ったときも、相手の話を最後まで聞いて整理し、建設的にまとめるよう意識しています」
→ 実際の行動を伝えると、“本当にコミュ力がある人”と感じてもらえます。
③ 「完璧主義」「負けず嫌い」は注意が必要
NG例:「完璧主義なので、妥協ができません」
→ 一見向上心がありますが、柔軟性の欠如やストレス耐性の低さを連想させます。
OK例:「ミスを防ぐために、作業のチェックリストを自分で作るようにしています」
→ 「注意深い」「丁寧」などの言い換えでプラスの印象に。
④ 「なんでもできます」「特にありません」は絶対NG
NG例:「特に長所はありません」「何でも頑張ります」
→ 自己分析不足と思われてしまいます。
OK例:「状況に応じて柔軟に行動できる点です。前職でも急なシフト変更に対応し、チームから信頼されていました」
→ 具体例を出すことで誠実さが伝わります。
⑤ 「人と関わるのが好きです」だけでは弱い
NG例:「人と関わるのが好きです」
→ 好きな気持ちは伝わっても、仕事でどう活かしているかが見えません。
OK例:「相手の立場に立って話を聞くことを心がけています。その結果、顧客対応の満足度が上がりました」
→ “好き”を“行動・結果”に変えて伝えるのがポイントです。
長所を伝えるときは、
・抽象的な言葉だけで終わらせない
・「性格」よりも「行動」や「成果」で示す
・面接官がイメージできるエピソードを添える
この3つを意識するだけで、あなたの強みはぐっと伝わりやすくなります。